男性に比べてはるかに多い性器腫瘍のなかには、良性のものと悪性のものがあるが、そのほとんどは子宮と卵巣、乳房に発生する。
良性腫瘍 最も多いのは子宮筋腫と卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)である。子宮筋腫は30〜40歳代に多く、更年期になると少なくなる。卵巣嚢腫は各年代にあらわれるが、若年者と老人の場合は悪性のものが多いので、注意が必要である。
悪性腫瘍 悪性腫瘍のなかでも、子宮がん、卵巣がんなどが起こりやすいものである。子宮がんのうち子宮頸がんは40歳代に最も多く、子宮体がんはそれより高年層によくみられる。子宮がんの大部分を占める子宮頸がんは、婦人科的な診察によって視診(直接目で見る診察)や組織検査が容易であるため、がん検診によって早期発見されやすい。卵巣がんは増加する傾向にあり、胃がんなどの、消火器がんから転移したものもみられる。腹腔内にあり、自覚症状もないので、受信が遅れやすく、また、早期発見もなかなか難しい。