女性の性器と炎症

女性のからだの解剖学的な特徴は、尿道口、膣口、肛門が近接していることと、膣 → 子宮 → 卵管 を通して、外界と腹腔とが通じているということである。

膣・膀胱の汚染 肛門が近いため膣や尿道が汚染されやすく、細菌が膣や尿道に入って炎症を起こす事が多い。また、尿道が短いため、尿道にはいった細菌はすぐ膀胱まではいり、膀胱炎を起こす。
男性よりも女性の方が膀胱炎が多いのはこのような事情による。

腹腔内の炎症 前述のように外界と腹腔とがつながっているため、外界から侵入した細菌は、子宮や卵管の炎症(子宮内膜炎や卵管炎)を起こし、これが腹膜にも波及して腹膜炎となる事がある。
女性に腹膜炎が多いのはこのためで、男性では消化管の穿孔(せんこう)でも起こらない限り、腹膜炎にはならない。なお、右側の卵管は、虫垂に比較的近接しているため、卵管炎と虫垂炎とを鑑別しにくい事があるし、虫垂炎が腹膜炎を併発すると、卵管に炎症や癒着を生じて、子宮外妊娠や、不妊の原因となる事がある。