女性の病気の際の発熱

下腹痛、出血などとともに重要な症状のひとつで、注意が必要である。
特に産褥気(さんじょくき)に起こる下腹痛を伴った発熱や流産後の高熱は、ほうっておくと危険な状態になることがある。

流産後に熱が出る 流産後3〜4日して、寒気、震えとともに高熱を発し、さらに吐き気、嘔吐を伴って下腹部に激しい痛みを感じ、しだいに汚い暗褐色の悪露(おろ)をみるようになる場合がある。これは子宮内に起こった炎症が、卵管や卵巣、さらにはその周囲に及んで、骨盤腹膜や子宮周囲組織がおかされるためで、それぞれ子宮内膜炎・卵管炎・卵巣炎・骨盤腹膜炎・子宮旁結合織炎などという。

放置すれば、炎症がさらに広がり、汎発性腹膜炎や敗血症に陥ってしまう事がある。たとえこのような経過をとらず、炎症がその部位だけでおさまったとしても、将来不妊になったり、骨盤内の広い範囲にわたる癒着などのために、下腹部の不快感・鈍痛・腰痛・月経痛などが続き、日常生活にも差支えるようになる事もあるので、流産後の発熱には、特に注意が必要である。