◇女性の腰の痛み
男女問わず腰痛の原因はいろいろあるが、ここでは婦人科疾患に限る。
骨盤内の環境障害による腰痛が多いと考えられている。該当する病気には、骨盤内の慢性炎症や子宮後屈のほか、更年期以降におけるホルモン作用の異常などがある。また、循環障害と同時に、直接機械的圧迫がこれに加わって、腰痛を起こすものとしては、卵巣腫瘍や子宮筋腫がある。また子宮がんなどの悪性腫瘍が小骨盤腔内に広がったり、神経系に転移を起こした場合には、がんこな激しい腰痛が起こる。このほか骨盤腔内の急性、慢性炎症は、全て腰痛の原因になる。
◇女性の下腹部のはれと腫りゅう
肥満した女性では特に下腹部の皮下に脂肪が沈着して、下腹部がはれたようにみえることがある。
下腹部がふくれる ひどい便秘や腸閉塞などにより、腸内にガスが充満した場合や、炎症(腹膜炎)や悪性腫瘍(がん性腹膜炎)などで腹水がたまった場合にみられる。
また、子宮外妊娠で、腹腔内に大量の血液がたまった場合には急激にふくれる。腹部に腫りゅう(かたまり、しこり)がある場合に注意しなければならないのは、妊娠・卵巣腫瘍・子宮筋腫などである。
ゴムまりのような腫りゅう 卵巣腫瘍のうちの卵巣嚢腫にかかると、ゴムまりのような腫りゅうにふれることができる。
ごつごつした腫りゅう かたくてごつごつした感じのしこりは、子宮筋腫、卵巣腫瘍、特に卵巣の悪性腫瘍のときにふれる。