月経の起こり方が正常でないものを、すべて月経異常という。
したがって月経の異常は、次のように分類することができる。
@ 月経周期の異常 ・・・・・・・・ 無月経・揮発月経・頻発月経
A 月経持続日数の異常 ・・・・ 過少月経・過多月経
B 経血量の異常 ・・・・・・・・・・ 過少月経・過多月経
C 月経に伴う症状の異常 ・・・ 月経困難症・月経前緊張症
無月経
妊娠中や産後に月経が無いのは当然だが、そうではないのに月経が起こらないという病気である。18歳以上になっても月経がはじまらないものを原発性無月経、ある時期までは繰り返しあった月経が、あるときからなくなったものを続発性無月経という。
みせかけの無月経 子宮からは周期的に出血が起こり、実際には月経があるのに、膣や膣の入り口が閉鎖していて、経血が外へ流れ出ないので、無月経と思われているものである。
原発性無月経の中にはときにみせかけの無月経があり、経血が子宮や膣にたまって、かたまりをつくる。これは、早く気づけば膣の入り口を切開する方法などによって、簡単に治るが、長く放置しておくと、かたまりが大きくなり、子宮を切り取らねばならない事にもなりかねない。早く専門医の診察を受ける事が大切である。ことに乳房などが発達していて、女性としてじゅうぶんにからだの発育を遂げているのに、月経をみない場合はそのおそれが多いので、注意しなければならない。
子宮性無月経 子宮の結核、子宮内膜掻爬(しきゅうないまくそうは)後の癒着、その他の子宮内膜の異常などで、子宮内膜が卵巣ホルモンに反応しなくなって起こる無月経で、卵巣そのものの働きには異常は無い。基礎体温は、正常女性と同様に低温期と高温期とが交互に繰り返され、2相性を示すが、高温期から低温気になっても月経がみられないことによって、子宮性無月経と診断される。また、卵胞ホルモンと黄体ホルモンをじゅうぶんに与えても出血しないときも、子宮性無月経と考えられる。
子宮内膜癒着が原因のものは、頸管を拡張すれば治り、子宮の結核によるものには、結核に対する化学療法を行なう。